ガーデニングの基本

庭に美しく並ぶいろんな色の花々、みずみずしく元気に育ったグリーン。キレイな花が家にあると、楽しい気分になったり、心が落ち着いたり、生活を豊かにしてくれますよね? 美しい花を育てるために、ガーデニングを始めたい!でも、何から始めればいいか分からない。本当にキレイに育つのか不安。そんな方々にも安心していただけるよう、ガーデニングを始めるための基本的な準備や育て方をご紹介します。

どこで育てる?

ガーデニングをどこでするかによって、栽培環境が変わってきます。場所による特徴をおさえてから栽培を始めましょう。

植物の栽培に適した環境

温度:10~30℃の範囲
湿度:60%前後
採光:育てる植物によってかわってきます
風通し:ほどよく風が通るところがよいです
水:必ず水やりします

庭で育てる

温度:梅雨や真夏には、植物の体温がかなり上がってしまいます。うまく遮光を行い、葉面に散水をしましょう。冬はマルチなどで防寒しましょう。

湿度:梅雨には多湿になります。無駄な枝や葉を切ってあげて風通しをよくしましょう。冬は乾燥するので、晴れた日に月1~2回たっぷり水やりをし、マルチで保湿しましょう。

採光:育てる植物によって、植える場所を工夫しましょう。例えば、日陰を好む植物は大きめの木の根元などに植えます。

風通し:庭は強風になることもあるので、支柱などを立てて工夫しましょう。

水:雨が降るので、水やりは心配ありません。乾燥が続いて土が割れるようであれば、たっぷり水をあげましょう。

庭で育てるプランター(ベランダ)で育てる

温度:夏はコンクリートがかなり高温になります。鉢の下にスノコやレンガなどを敷いて、直に温度が伝わらないように工夫しましょう。
湿度:ベランダには屋根があるので雨が入らず、コンクリートだと乾きやすいです。また、風が吹くので乾燥状態になることが多いです。しっかり水やりをしましょう。
採光:ベランダの向きや形状で変わりますが、プランターを日当たりに合わせて移動しましょう。
風通し:風が強すぎる場合は、暴風ネットなどで対策をしましょう。
水:たっぷり水をあげましょう。乾燥を防ぐことができます。

庭やベランダでガーデニングをする際に注意すること

隣近所への配慮

・水やりは注意が必要です。戸建では隣家に水が飛んだり、土などが流れて排水溝が詰まったりしないように気をつけましょう。マンションやアパートのベランダの場合は、下の階に水漏れがしないように気をつけましょう。
・ニオイの強い肥料はあまり使わないようにしましょう。
・土、肥料などは、風などで飛び散ってしまったり、プランターなどの資材も軽いものは下の階に落ちてしまったりします。危険なので、事前に飛ばない工夫をしましょう。


植物への気配り

・ベランダでの栽培は、季節によって陽の当たる場所が大きく変化します。プランター栽培などでは、こまめに場所を変えるなどして日当たりに気をつけましょう。
・背の高い植物は風によって転倒したりします。壁際に置く、固定する等の工夫をしましょう。

道具について

プランターなどの選び方

プランターの場合は、栽培する植物の種類に合った大きさや深さのものを選びましょう。
植物が成長した時にも対応できるよう、余裕を持った土の量を入れられる大きさの物を選びましょう。

大きさの目安

植物が成長する高さの1/3程度の深さと直径があるものを選びましょう。
例)植物が60センチに育つなら20センチ以上の深さのもの。
根菜類を育てる場合は特に深さのあるものを選びましょう。

これは必須!始める前に揃えたいガーデニング用品6選


1.ジョウロ(ホース):水やりには必須です。
2.ガーデングローブ:汚れを防ぐだけでなく、ケガや薬品まけ、害虫などから守ってくれます。
3.剪定バサミ:手にとってみて切りやすいものを選びましょう
4.シャベル・熊手:目的に沿って選びましょう
5.肥料:育てる植物や成長のステージによって選びましょう(おしべがおすすめです)
6.プランター用品:鉢底石や鉢底網などは

土をつくろう

植物を育てるために一番大切なことは、良い土をつくることです。
植物は土に根をはり、水分や養分を吸収し、さらに呼吸もしています。
そのためには柔らかくフカフカで、空気や水分、養分を根に供給できる土をつくる必要があります。

よい土とは一体どのような土なのでしょうか?
よい土とされるポイントは、保水性・排水性・通気性・保肥性をもっていることです。

この性質を持つ土のキーワードは「団粒構造」です。

団粒構造の土についてはこちら。

肥料は必要?

自然界では、微生物が長い年月をかけて落ち葉などを分解し、腐葉土にしてくれます。
植物に必要な養分がたっぷり含まれているいい土を作る循環ができています。
しかし、ガーデニングでは植物に必要な養分は不足しがちですので、肥料で供給してあげることが大切です。

肥料の3大要素

植物の成長を助ける3大要素は
窒素(N)ーリン酸(P)ーカリ(K)
です。
数字は肥料の3大要素がどのくらい含まれているかを表します。

肥料の3大要素の働き

窒素(N):植物の生長を促進し、葉色を濃くする。

リン酸(P):開花や結実(実がなること)を促進する。

カリ(K):植物を丈夫にする。

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