ミルクブッシュ
ミルクブッシュは南アフリカを中心に分布しているユーフォルビアの一種です。
乾燥地帯に自生しており、多肉質な茎に水分を溜め込む性質があります。
繁殖力旺盛でよく枝分かれします。
育てる手間のかからない丈夫なミルクブッシュ。サンゴのように生える細長い茎が特徴で、窓辺やリビングを飾る観葉植物にピッタリです。
幹や葉っぱのようにも見える細長い部分は全て茎です。その茎を切ると、切り口から出てくる白い樹液がミルクのように見えることや、茎を根元からたくさん生やすことを英語でブッシュと呼ぶことを合わせて、ミルクブッシュと名付けられました。
茎が緑色でサンゴによく似た姿をしているため、別名「アオサンゴ」や「ミドリサンゴ」などと呼ばれます。
ミルクブッシュは茎の先に黄色の小さな花を咲かせます。
常に温かい原産地と環境の違う日本では、残念ながらほとんど開花した姿は見られません。
日本で育てている限りミルクブッシュの花は見られないかもしれませんが、これから育てようと思っている方は茎を育てるつもりで栽培を楽しんでみてください。
幼苗のときは多肉植物のような見た目をしていますが、生長するにしたがって段々と木質化していき、やがて樹木となります。ミルクブッシュは茎に傷をつけるとユーフォルビア
属特の乳液が出てきますが、人体に対しては毒性を持ちますので、むやみに素肌などで触らないようにしましょう。植え替え時などは手袋をすると良いです。
春~秋にかけて屋外で管理することができますが、夏の直射日光を当ててしまうと、刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、30%~50%の遮光をしてください。
耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、日光がよく当たった方が健康な株になるので、なるべく日光が当たる場所に置いてください。
室内だからと言って直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。
ミルクブッシュは低温に強いという訳ではないので、霜に当たらない様に気をつけましょう。
ベランダ等で育てられている方は、肌寒くなってきた位から室内に取り込んで下さい。
気温が低くなってくると生長が緩慢になります。