ネオレゲリア
ネオレゲリアは熱帯~亜熱帯アメリカに97種分布する着生植物です。
品種も多く、4000品種以上もあります。多くは株がロゼット状で、葉縁にはとげがあります。
開花期になると株中央の筒状部とその周辺の葉が赤く色づき、筒状部の中に剣山状の花をつけますが、花は筒状部の上までは伸び出しません。
日当たりは年間を通して、日光がよく当たる屋外で育ててください。
ネオレゲリアの品種でも赤色系のものは、日光によく当てることで、葉色が鮮やかに、より鮮明な色になります。直射日光に十分当てさせて大丈夫ですが、やりすぎは注意です。
ネオレゲリアは高温多湿な場所を好みます。理想は年間を通じて20℃〜30℃の温度が保たれる適度に湿気のある場所です。日本では四季があるため、この条件は中々厳しいものがあります。
また、ネオレゲリアの耐寒性は5℃と、熱帯植物にしては強い方です。
そのため、屋外であっても越冬できます。スーパーでもらうビニール袋を一枚被せたりすれば、冬の厳しい寒風が防がれて、それだけで温度が保つことができます。
なるべくビニールに小さな空気穴を開けておいた方が、ネオレゲリアの呼吸が楽になります。
とはいえ、冬の時期は温かい室内に置くことをおすすめします。
直接エアコンの暖風が当たらない、温かい場所で過ごすと、来年も元気な姿をみせてくれます。
春から秋頃までは、ロゼット状に広がった葉の筒状の根本に、水が溜まっている状態にします。
溜められる量が決まっているので、多くの水やりを必要とはしません。常に少量の水が溜まっておく状態を保ちましょう。
夏は特に暑いので、水が溜まっているかをきちんと確認しましょう。
冬はネオレゲリアが育生しないので断水させます。冬に水を与えると、今度は水を吸収しないので、葉っぱに溜まった水が腐ってネオレゲリアが枯れてしまう場合があります。
秋から徐々に水を減らしていき、冬が到来したら、葉の生え際に溜まっている水はティッシュで
拭き取って、霧吹きなどの葉水に変えます。葉の表面を湿らす程度の吹付けで大丈夫です。
乾燥気味に管理しますが、しっとり潤っている状態を保つため、エアコンの風に注意しましょう。