コルジニネ・ストリクタ
コルジリネ属には20種類ほどの品種が存在していますが、コルジリネ・ストリクタはそのうちの1種類です。ジャガイモなどのような地下茎(ちかけい)を持つ樹木です。
コルジリネは、地中で地下茎がだんだんと肥大化していき、根茎が形成されていきます。
樹高は1〜3mにもなりますが、生長速度は比較的緩やかなので、樹形や樹高が大きく変化していくことはなく、室内向きの観葉植物と言えます。
「神聖な木」として、自生地では儀式などの神聖な場でも使われてきた植物です。
陰性があるため、半日陰の室内でも元気に育ってくれます。
日陰でも育つからといって、まったく日光に当てないのでは元気をなくしてしまうので、適度に明るい場所で管理するようにしましょう。
適度に日光浴をさせることで、葉に透明感が生まれて活き活きとした姿になります。
窓際などに置く場合は、レースカーテン越しやブラインド越しに日光が差すように調節する。
強すぎる日光に長時間当たると、葉焼けを起こして光合成を担う組織が死んでしまいます。
暑さにはとても強いので、夏場はそこまで神経質にならなくとも、元気に夏を越します。
一方で、耐暑性に比べると耐寒性は弱いため、冬場の温度管理には気を配る必要があります。
最低でも5℃以上を保てるように温度調整して、普段屋外で管理している鉢植えは、冬の間は室内に入れてあげるようにすると良いでしょう。
水やりは、「鉢土が乾いてからたっぷりと与える」ことが基本です。
春から秋の間の生育期は、鉢土の表面が乾いたのを確認してから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりします。乾いたら水をたっぷりと与える、メリハリをつけた水やりがポイントです。冬場は、生育期よりも乾燥気味に育てていくのがコツです。
気温が下がり、生長速度が落ちてくる秋口辺りから、水やりの頻度を徐々に減らしていきましょう。乾かし気味に育てて、樹液の濃度を高めることにより、耐寒性をアップさせることができますよ。
冬場の水やりは、鉢土の表面が乾いたのを確認したら、そこから2〜3日ほど後に水を与えます。
冷たい水道水をそのまま与えると株が凍ってしまう恐れもあるので、なるべく常温に戻してから与えるよう注意してください。
注意点として、水やりの後には受け皿に溜まっている水をこまめに捨てるようにしましょう。
水を溜めたままにしておくと、虫の発生に繋がる恐れがありますし、鉢内の湿度が上昇することで根が蒸れて腐ってしまう危険があります。
こまめに受け皿の水を捨てて、清潔な状態を保ちましょう。